« 初秋の吐息Ⅱ ~9月半ばの丹沢主脈~ | トップページ

2017年10月12日 (木)

七面山へ ~七面天女を祀る山~

10月1日。
晴れ。

R0326612
ここは山梨県南巨摩郡早川町、
七面山登詣の表玄関、羽衣・表参道登山口。
この日、前々から訪れてみたかった、身延の霊峰・七面山に登ってきました。


七面山縁起を少々。

現在までで約700年の歴史をもつ、法華経信仰の霊山・霊場。
山の開創は、日蓮聖人が入滅されてから16年後の永仁5年(1297年)、
弟子の日朗上人が、波木井実長(当時の身延の地の管理者)とともに七面山に登頂、
その際、七面大明神(七面天女)を祀ったのが始まり。

それ以前は、五穀豊穣をもたらす水源峰として崇めた自然崇拝のほか、
このお山には「ナナイタガレ」と呼ばれる崩落地(大ガレ)があって、
その峻嶮な威容が、あたりに住む山人・里人の崇敬心を培い、
各地から修験道者を呼び寄せた、という歴史もあったんだとか。

R0326613
登山口の現地案内板です。
この日は、現在地から鳥居をくぐって、「表参道」とよばれる杉並木を辿り、敬慎院へ。
敬慎院でお参りしたのち、七面山山頂へ。
帰路は、奥之院のある「裏参道」とよばれるルートを下山。

R0326615
スタート地点は元丁目。
敬慎院まで50丁あります。
燈籠の火袋の赤紋は「七曜紋」といって、七面山のシンボルマーク。

鳥居でおじぎしてっとconfident
この日も修行のつもりで登ってきました。

R0326634_3
さっそく厳かな感じがしてきます。
杉の幹肌がきれいに剥離。。何故だろうeye

R0326642
祠のある一丁目を通り過ぎ、二丁目は神力坊。

R0326647
ここの拝殿。。垂れ幕は天狗のウチワ、縁には1本歯の高下駄が沢山。
ここに祀られているのは、修験道の開祖と仰がれる伽藍坊大善神。
登詣者はここで、山中の安全を祈願していくみたい。。合掌!

R0326659
3丁目paper
以降、3分から5分おきに、「丁石」と呼ばれる石燈籠が次々に登場。

R0326683
ご参拝 一途な心に 埃りなし。。eye
響くなぁ(゚ー゚)

Kokoro
和んだり、共感したり、気付かされたり。。
これらの句は、各丁目毎に一句づつ。
けっこう、ココロ持ちやその場の臨場感を揺さぶってきます。

R0326769
登山道はといえば、いかにも参道らしい表参道。
一歩一歩、大事に大事に。
先々、こんなツヅラ折りの道が延々と続きます。

R0326785
13丁目は肝心坊。
左に休憩所、右に売店や本堂。
奥には庫裏もありそうeye

R0326792
本堂で合掌confident

R0326811
15丁目の句。
挨拶は「ごくろうさま」かぁeye

R0326847
20丁目、木々に落葉樹が混じってきました。

R0326884
23丁目は中適坊。
ここが表参道のほぼ中間だから、「中の茶屋」とも呼ばれてるみたい。

R0326879
中適坊の休憩所には「まねき」が沢山。
個人名や法人名、講社の名もいくつかあります。

R0326890
24丁目には巨木!
でか!!@@

R0326944
29丁目の先、表参道で唯一ひらけた北展望。
こっちから見る北岳、トンがってるなぁ(゚ー゚)

R0326962
信者の団体さんとすれ違いました。
先頭の方が拡声器を使って、南無妙~を繰り返し唱え、皆さん白づくめ。
ざっと50人はいたかな。
でもって、すれ違う際にかけられた挨拶はやっぱり、「ごくろうさま!」

R0327010
36丁目、晴雲坊。
ここには七面大明神が祀られてて、漏れずに合掌。

R0327030
晴雲坊には、法華経二十八品巡りのノボリ旗。
巡礼28品は身延山にも散らばってて、これを巡るツアーもあるみたい。
さっきの団体さんもその巡行かしら?

R0327057
お、ポフポフきのこ?eye
この先からは苔が目立ち始め。。

R0327111
43丁目、左斜面には立派なホオの木。

R0327149
48丁目、山門(和光門)に到着。

R0327180
山門の先、これまでの雰囲気とはガラっとeye
石燈籠が規則的に路肩に並ぶ、幅広の参道。

R0327206
そして敬慎院境内に到着。

R0327226_2
あ、シカさんeye

R0327233
やぁpaper

R0327236
敬慎院、50丁目碑!paper

R0327238
敬慎院本殿前。
七面天女さま(七面大明神)に合掌confident

R0327243
御朱印もいただきました。
朱の七曜紋がかっこいい~♪happy02

R0327255
敬慎院本殿、随身門へ至る階段中程から。

R0327269
その本殿を背にして、随身門へ。

R0327275
おわっ@@
そーくるかぁ(゚ー゚)

敬慎院、随身門、そして富士山の配列は、ほぼ一直線。
さらにお彼岸の頃(3月と9月)、御来光がちょうど富士山のテッペンに重なるみたいで、
その陽光は随身門を突き抜け、敬慎院本殿に祀られた七面大明神像を照らすという。。
信じられないような光景がここで起こるみたいなんだな。

ちなみに「七曜紋」の紋様は、
この時の御来光により、放射状に発する光紋から生まれたものだそう。
いずれも敬慎院の女性の方から伺ったお話。

R0327309
随身門の前広場から、この日の富士山。
眼下の谷筋は身延の街。
富士山の手前に横たわるのは天子の山々。

R0327358
そして頂へ。

R0327373
序盤は見事なカラマツ林。

R0327404
わっ、まるで羽衣を纏った七面天女。。(゚ー゚)
クマくん、さるおがせクライミング、いっとく?

R0327407
クマくん 「むりむりむりむり!(泣)」

R0327434
その先、苔ともシダともつかないような、
苔まみれのしっとりした森が続き。。

少し寄道して、崩落地のナナイタガレ(大ガレ)。
恐る恐る覗いてみたdown

R0327445
おぉぉぉ。。嶮嶮!

R0327448001
あわわわわsweat01
確かに、山岳修験にはもってこいの場所、かな(゚ー゚);

R0327461
その大ガレを巻くように、鬱蒼とした道を辿っていき。。

R0327557
頂へポンと!

R0327518
七面山にタッチpaper
よしゃ!rock
標高は1982.4m。(標高点にて)

R0327509
クマくん、定位置で記念撮影。(二等三角点)

R0327541
周囲はシラビソに遮断された、展望のきかない山頂。
それでもシラビソはどれも立派(゚ー゚)
シラビソと青空に囲まれながらランチをほおばり、頂をあとにしました。


帰路。

R0327588
ナナイタガレ(大ガレ)ごしに、富士山。

R0327591
足元の笹原には、リュウノウギクがぽつりぽつり。

R0327627
随身門付近では、カエデの紅葉が始まってました。

R0327687
敬慎院に戻って、ここから裏参道。
一路、御神木、そして奥之院へ。

R0327736
御神木はイチイの大木。

R0327752
樹齢はおよそ600年、山梨県の天然記念物にも指定。

R0327795
そして奥之院。
ここの祀神も七面大明神(七面天女)。。合掌confident

R0327790
奥之院境内にある影嚮石。
この岩の上に七面天女が舞い降りたという、伝説の大岩。
七面だけに、この岩を7周するとご利益があるらしく。。。タッタッタッタッshoedash
合掌!sweat01

R0327822
境内に落ちてたイチイの実。

R0327825
見上げたら、1コだけ残ってた♪

R0327991
その先、安住坊の前、樹齢700年を誇るトチの巨木。

R0327997
足元でトチの実を探すも、どれも中身のない皮ばかり。
それでも懸命に探すこと20分。。down

R0328000
クマくん 「なんとか3コ収穫♪」

R0328112
そして裏参道の登山口、神通坊・赤鳥居に下山。
お邪魔しましたっとconfident


こののち、タクシーで羽衣・表参道登山口に戻って。。

R0326590
羽衣橋付近、白糸の滝に佇む「お万さま」像。

白糸の滝の「お万さま」とは、徳川家康の側室のお一人。
家康が没した元和2年(1616年)、剃髪して、養殊院と名のるようになり。。
その3年後、七面山に女人として初めて登詣、七面山を女人禁制から解き放ったお方です。

この時のお万さまは御年40歳。
女人に入山登詣の裾野を広げ、宗派のさらなる興隆に貢献したという点で、
お万さまの功績は多大なものだったんだそう。
また、そもそも七面天女の伝説は、お万さまの初登詣以後に広まったらしく、
このお万さまの功績こそが、七面天女の伝説を生んだ、とも。

※参考:「法華経信仰の霊場 七面山」/鎌倉新書刊第2版第2刷 (現地購入\1000)


七面山にはこれ以外に、ここでは触れなかった七池伝説なんてのもありました。
深掘りしていくと、なかなか奥の深いお山。
色んな意味で素敵なお山でした。
敬慎院本殿に差し込むスーパー御来光も、いつか見てみたいなぁ(゚ー゚)



◆コース概要◆ (七面山登詣、2017.10.1)

羽衣・表参道登山口(6:50、標高500m、元丁)→神力坊(2丁)→肝心坊(13丁)→中適坊(23丁)
→晴雲坊(36丁)→七面山敬慎院(50丁)→随身門(49丁)→七面山山頂(11:25~12:00)
→七面山敬慎院→<以降、裏参道>→二之池→御神木(大イチイ)→奥之院→明浄坊→安住坊
→七丁目休憩所→神力坊・裏参道登山口(16:20、標高320m)

天候 : 晴れ
歩行距離 : ≒16km (GPS値)
所要時間 : 9時間30分 (休憩・参拝込)
累積標高 : +1617m、-1776m (GPS値)
主要ピーク : 七面山 (標高1982.4m、山梨百名山、日本200名山)

« 初秋の吐息Ⅱ ~9月半ばの丹沢主脈~ | トップページ

山景:身延山地」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/561948/65906487

この記事へのトラックバック一覧です: 七面山へ ~七面天女を祀る山~:

« 初秋の吐息Ⅱ ~9月半ばの丹沢主脈~ | トップページ

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近の写真

無料ブログはココログ

PARTS  ↑Hamster↑

ブログ村

  • ブログランキング・にほんブログ村へ